イスア推進会議とは

持続可能な環境芸術の開発と発信に向けて

東日本大震災以後、人間と自然との関わりが過酷に問われています。地震や津波といった自然災害による深刻な被害のみならず、併発した原子力発電所の 事故は、わたしたちの生きる環境に終わりの見えない影響を及ぼしています。世界的にも、気候変動をもたらす環境破壊の危機的状況につながる生活文化環境の あり方は、21世紀に取り組むべき大きな課題としてリアリティを強めています。アートはこうした地球規模の環境問題を踏まえ、地域の日常までも規定している文化環境といかに向き合うことが可能でしょうか。

わたしたちイスア推進会議は、2011年より、環境とアートとの新たな関係性を創造すべく、定期的な展示企画「isadc(イスア・ディーシー)」を実験的に運用しています。isaは「inter sustainable arts」を意味しており、領域横断的なアートを通じて持続可能性(sustainability)のあり方を模索していく意図が込められています。

またイスアは、グリーンランドの地名、世界最古の堆積層が露出し生命を育む海のはじまりを臨む場所、地球生命の時間を遡るとき辿り着く「地の果てる場所」です。イスアは、わたしたちが自らの文化の時間を遡り、地層に刻まれた自然史的な時間と人間の行為としてのアートとが重なり合う場を求め、「生きられる空間」の創造、そして新たなアースワークを目指す創造のトポスとなり得るはずです。

その第一歩として、イスア推進会議は自然豊かな徳島の地から、環境や持続可能性をテーマとした様々な企画を行っています。現代アートの展示を中心に、地元の伝統技術や地域コミュニティとのコラボレーションも積極的に展開しています。持続可能性をめぐる領域横断的なアートの多様な実践手法を開発し、発信するわたしたちの活動が、21世紀型の環境芸術を育む新たな土壌となることを願っています。

イスア推進会議 代表者 たほりつこ